NORIANDHIRO トレイル紀行

アメリカ南西部 バックカントリーの旅

砂漠の魅力 2/2
Wilderness Trip of the Sierra Nevada and Surrounding Areas Next
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デスバレー
デスバレー国立公園は,カリフォルニア州南東部,二つの山地に挟まれた広大な乾燥地帯である。アメリカで最も暑く,最も乾燥し,最も標高が低い(Badwater盆地は海面下86m)場所。
砂丘
バレーに「サンドデューン」と呼ばれる砂丘がある。風によって削られた砂が谷間にたまったものだ。真夏の夜明け前,その砂丘を歩こうとデスバレーに向かった。
砂紋
着いた頃には太陽は地平線を離れ,強烈な日差しが砂丘を照らし始めた。陽があたると美しい砂紋が浮かび上がる。
砂のシルエット
砂丘の魅力は曲線美。風が作った砂の造形と太陽のもたらすシルエット。幾重にも重なる砂が波打つ姿に,私たちが普段見ることができない非日常のロマンを感じる。
足跡
やわらかな砂に足をとられ,砂丘のハイキングはつらい。歩けるところは砂紋のできる風上だけで,飛ばされた砂が落ちる風下は,膝まで沈み込んでバランスを取るのも難しい。
ジョシュアツリー
公園の名前になったジョシュアツリー。モハベ砂漠を代表する木で,幹から鋭く硬い葉が直接出ている。アメリカ先住民は,この木の葉でサンダルを作った。
CRHT
CRTH(California Riding & Hiking Trail)は,全長60kmのトレイル。地平線の向こうへと続くトレイルは,どこまでも歩いてみたい気になる。
ビッグホーンシープ
砂漠の環境に適応した様々な種類の動物が生息する。ちょこちょこと走り回るブラックテールラビットや運が良ければ,このビッグホーンシープを見ることもできる。
オフトレイルハイク
砂漠の魅力は,オフトレイルハイク。目的地は,中央のピントー山。ピントー盆地の真ん中に車を止め,地図とコンパスを頼りに1214mの山頂を目指す。
ピントー山
正面から登るのが最短だが険しすぎる。左側に迂回し手前の山とピントー山の谷間を奥へ進み,真下の沢から頂上を目指すことにした。
乾いた沢
谷間は,大きな石がごろごろした乾いた河原。ピントー山に近づくと山頂が見えなくなり,地形と地図を照らし合わせ,どの沢から登るか決める。砂地に残る足跡や岩場のケルンが手掛かりだ。
ピントー山 山頂付近
頂上近くになると更に険しく,足場が悪い。浮石だけでなく,サボテンのとげにも気を配りながら登った。
山頂からの眺め
山頂には,頂上を示す木の柱と三角点の標識があった。標識には,「PINTO」とかかれていた。山頂からの風景は,乾燥地帯の荒涼とした山脈や盆地が360度広がっていた。
ブリストル・コーンパインの森
カリフォルニアの南東部, インヨー国立森林(Inyo National Forest)ホワイトマウンテンにあるブリストル・コーンパイン(ブリッセル・コーンパイン)の森。
ブリストル・コーンパイン
枯れているように見える木。樹齢を調べたら4千年以上,最も古い木は4700年であった。乾燥した厳しい環境に耐え,高地の山の斜面に数千年も生き続けている世界最古の生命体。
12月のグランドキャニオン
暖かいアリゾナでも標高2000mのサウスリムは雪に覆われる。夏には何度か来たグランドキャニオン,冬のハイキングに挑戦する。
冬のカイバブトレイル
氷点下の寒さの中,防寒具に身を包み,アイゼンをつけて雪のトレイルを下る。グランドキャニオンの場合,行きは簡単に下れてしまうが,帰りには厳しく長い登りが待っている。
グランドキャニオンの朝
風景を楽しむなら朝と夕方だ。朝日が差し込むと,渓谷の奥行きと深さが浮かびあがる。
コロラド川
ブラックテールッド・ジャックラビット
ノース・真夏は40℃以上になる谷底でも,冬は寒い。陽が陰ると急激に冷え込んだが,夏用のテントで十分眠れた。
プラトーポイント
帰りは寄り道5km(この写真のプラトーポイント)を含めた18kmを7時間で登り切った。夏に暑くてたまらないサウスリムへの道も,冬は体があたたまってちょうどよかった。




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