NORIANDHIRO トレイル紀行 |
アメリカ南西部 バックカントリーの旅 |
ジョン・ミューア トレイル 2/4 | |
Wilderness Trip of the Sierra Nevada and Surrounding Areas | Next |
マリー・レイクの眺望が楽しめるセルダム峠(3,313m)を超えると,トレイルはハート・レイクやサリー・キーズ・レイクを通って,一気に1,000m下る。その辺りにミューア・トレイル・ランチがあり,バックパッカーの食料を預かるサービスをしている。ここには,車道がなく,ラバで荷物を運ぶために1個につき40ドルかかる。ラバの往復が週に一回であるため,ゆとりをもって送っておく必要がある。これより南,トレイルに隣接する食料補給地点はなく,横道にそれ人家のある地点まで往復で2日かかる。好みの地点での食料補給を希望するならば,パッカーと呼ばれる馬とラバで人や荷物を運ぶ業者がいる。料金は500ドル以上するが,指定した場所と日時に食料を届け,ごみを持ち帰ってくれる。 |
トレイルの南半分には3,600mを超える峠が5つある。
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ホイットニーは,見る角度により山の形が違う。フォレスター峠を越えた平原からの眺めは8分の1にカットされたショートケーキのようで,中心が高く周りが低く傾いたような形をしている。 東側の町,ローンパインからは,鋭く切り立った岩山のように見える。 |
↑ローンパインから 中央がホイットニー 左がローンパイン・ピーク |
ホイットニー山頂よりも,手前にあるローンパイン・ピークが高く見え,「どれが,ホイットニー山?」とアメリカ人からも聞かれる。 |
ホイットニー山頂からのローンパインを見下ろす | ギター・レイク | 山頂の避難小屋 |
● 規則と規制 ジョン・ミューア・トレイルをはじめ,周辺の山々に入る場合,パーミットと呼ばれる許可証を国立公園局や森林局からもらわなくてはならない。 たいていの場合はキャンプを要するハイキングに限られるが,ホィットニー山の場合は日帰りでもパーミットを必要とされる。 ホイットニー山の日帰りハイキング(往復16時間)は1日100人,キャンプは50人に規制されている。 入山時に,ゴミの持ち帰り,水の浄化,食料の保管の仕方,キャンプファイヤーの仕方,トレイルの歩き方など細かく指導を受ける。すべてのルールを自分と自分のパーティみんなに守らせることを誓ってサインすることで入山がOKになる。 これらのルールで日本人になじみの薄いのが食料の保管方法である。キャンプするときの食料は,ベアキャニスターというプラスチックの円筒型のケースに入れて保管する決まりがある。 熊などの野生動物を守るための手段で,人間の食料の味を覚えた熊は処分されなければならないからだ。 これらに違反した場合は罰金を科せられることがある。 |
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